Back to: TFAST® モジュール 03: TFAST® による心膜浸出液の正確な診断
当モジュールでは心膜浸出液を正確に診断するためのTFAST®の鉄則について学習します。
“心膜液のように見える“、“壁側心膜と臓側心膜の間に無エコー性液体が認められる“、というのが心膜浸出液について一般的に教えられるポイントです。しかしこれは、心臓専門医でない私たちにとっては役立ちません。
ではなぜ、この講義が重要なのでしょうか?それは、胸腔には唯一、液体を満たした重要な構造である心臓があり、私たちはそれを心膜浸出液や胸水と間違える可能性があるからです。心腔に穿刺することは一般に適切ではなく、むしろ動物に最悪の状態を招く恐れがあります。
心膜浸出液を正確に診断するための
TFAST®
基本原則を、このモジュールを通して明確に理解することが必要です。